ロータス・エクシージのハイパフォーマンスバージョン
エクシージS、発売開始
エクシージSの心臓部は、空冷式インタークーラーとルーツ式スーパーチャージャーを搭載し、充分に試行・検証された4気筒1.8リッターの2ZZ-GEVVTL-i エンジンです。今や伝説的存在となっているロータス・スポーツ240R のために開発されたスーパーチャージャーとインタークーラーのパッケージを受け継ぐエクシージS は、最高出力162.5kW(221PS)/7800rpm、最大トルク215Nm/5500rpm を実現しています(ただし、2000rpm を超えた時点で、その80%を発生)。エンジンの最高回転数は8000rpm(過渡状態では最長2秒間まで8500rpm)です。ロータスの技術陣は、販売市場におけるこの車両型式の認証規準を保持しつつも、221PSという数値を達成しています。
ロータス・エンジニアリング社のパワートレイン部門は、重量と燃費、排ガス量を大幅に低減させながら、最先端の技術を駆使して小型エンジンで大型エンジン並みのパワーとトルクを実現するというコンセプトのもと、「エンジンの小型化」について徹底的な研究を実施し、この分野における市場ニーズと法規制の変化を認識した上で、この問題に対する解決策を見出しました。それが、スーパーチャージャーと高い圧縮比の高速回転エンジンです。
ロータス・エンジニアリング社は、エクシージおよびエリーゼ 111R用にトヨタ社から供給される自然吸気式2ZZ-GEエンジンへの変更を最小限に留める必要がありました。この軽量2ZZ-GEエンジンは、コンパクトなメタルマトリックス複合アロイ製シリンダブロックを採用し、11.5:1の高い圧縮比で8500rpm という高速回転が可能なため、必要な研究を行うには理想的なユニットでした。研究の結果、このエンジンには、低圧スーパーチャージャー(これに適した長いドライブベルト)、インタークーラー、新しいインテークマニホールドとインダクションシステムを追加するというマイナーな変更が加えられました。また、電子制御のドライブ・バイ・ワイヤー式スロットルを採用したことで、排ガスを可能な限り清浄・少量に抑えながら最大限に俊敏なエンジンレスポンスを実現し、関連法規制にも適合しています。
ルーツ式のスーパーチャージャー(永久シール型の内部メカニズムによりエンジンオイルが不要)はクランクシャフトから駆動され、部分負荷運転用の内蔵式バイパスバルブを搭載しています。スーパーチャージャーで加圧されたエアは、空冷式インタークーラーによって冷却されてからエンジン本体へ送り込まれます(冷却エアは設計変更されたルーフスクープから取り込まれます)。給気のダクト類はできる限り短くなるように設計されており、大口径のパイプ類によってダクトの曲がり部分が緩くなるため、スロットルのレスポンスと効率が改善されています。エクシージSは、世界各地の温暖地域と寒冷地域、さらに著名なテストコースや試験施設で、車両全体の性能をテスト・検証済みです。 |