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シャーシ: 少量Versatile Vehicle Architecture(VVA)生産

 エヴォーラのシャーシは、以前ジュネーブモーターショーで公開されたコンセプトカー Lotus APXで採用されたVersatile Vehicle Architecture(VVA)から進化したもので、これにより総重量1,900kgまでの車両の開発が可能になりました。この構造は、設備投資を抑えた製造プロセスを使用して、中量生産に対応しやすいよう設計されています。エヴォーラの構造は、独自の押し出し材とパネルを用いるエリーゼファミリーで使用されているロータスの接合技術を進化させると同時に、優れた乗降性、組み立てのモジュール化を実現し、さらに、効率的な低コストでの修理を可能にしています。

 少量生産のVVA構造は、幅、長さ、高さに適用できるよう設計されています。少量生産のVVAシャーシの強度と剛性は、押し出し材の厚みを変えることにより、コスト効率よく変更できます。エクステリアのサイズを変える必要はありません。この構造を利用すると、シャーシの剛性も調整しながら押し出し材の長さを変えることができるため、開発可能な車両の数は大幅に増えます。フロントエンジン、ミッドシップエンジン、ハイブリッド、電気自動車(EV)など、さまざまなタイプへの適用が検討されています。

 エヴォーラは、圧縮構造部材としてコンポジットルーフを採用し、26,000 Nm/deg という桁外れの車両剛性を実現しています。これには、シートベルト固定フレームがロールオーバー構造としても機能することや、ハイテク合成ボディパネルが圧縮部材であることも貢献しています。しかし、この優れた剛性にもかかわらず、シャーシとモジュール全体でわずか200kg(試作品重量)しかなく、車両の重量を1350kg(プロトタイプ車重量)に抑えることが可能です。

 この優れた構造を実現するために、この分野で受賞歴のある研究プロジェクトの成果を踏まえて、接着剤およびリベットで接合したハイグレードなアルミ押し出し材とシンプルかつエレガントな折り畳みシート部材とがロア構造に使用されています。ロータスは、ロードカー用のアルミ押し出し材接合技術を開拓し、世界中の自動車メーカー向けの高性能な車の開発に成功を収めてきました。中央のタブは、フロントの押し出しアルミ製サブフレームとリアの軽量溶接鋼サブフレームとに取り付けられています。これらのサブフレームモジュールも利便性の向上と修理コストの削減に一役買っており、製造時には、完全に組み立てて取り付け可能な状態にして生産ラインに投入することができます。

 ロータスの高い技術を結集したエヴォーラのシャーシは、英国ウースターに新しく建てられたロータス・ライトウェイト・ストラクチャー工場で製造されます。ホールデン・ライトウェイト・ストラクチャー Ltdを買収後、2008年5月に設立されたロータス・ライトウェイト・ストラクチャーは、ベテランのエンジニア、技術者、営業スタッフ合計120名を擁し、エリーゼ、エキシージ、2 イレブン、ヨーロッパをはじめとする全ロータス車のアルミ構造、またロータス・エンジニアリングの世界各地の顧客向けにアルミおよび合成構造とその部材を製造する予定です。

サスペンションのパワー

 エヴォーラのサスペンションウィッシュボーンは、ばね下重量を減らすためにアルミ鍛造製としています。エヴォーラより小型のエリーゼ、エキシージ、ヨーロッパに使用されているスチール製のものと比べると、重量は似かよっていますが、剛性に優れており、また可搬重量がかなり大きくなります。特注のブッシュによってフロントとリアのモジュールに取り付けられています。エヴォーラには、ビルシュタイン製高性能ダンパー、および車両を最適な状態に微調整するための独自のデュアルパストップマウント付きアイバッハ製スプリングを使用します。また、油圧アシストのパワーステアリングには、ロータス仕様のTRW製ステアリングラックを採用しています。

 全体として、エヴォーラは、ロータスらしいハンドリングとドライビングプレジャーを期待通りに実現しています。事実、ライド&ハンドリングチームからは、「この新しい車は、速度、敏捷性ともにクラスの基準を変えることになるだろう」との声が上がっています。

驚異の制動力

 前後ともに350mmのブレーキディスクはクロスドリルベンチレーテッド。さらに、特注の高性能ロータスAPレーシング製 4ポットキャリパーが驚くべき制動力を確かなものにしています。

 坂の多いニュルブルクリンクの過酷なコースで実施されるブレーキテストに関わった誰もが、熱性能に優れ、過激な走行を長時間続けた後でもパワフルなエヴォーラのブレーキを絶賛しています。そのテストプログラムには、ボッシュと共同開発したABSシステムの設定を決定するという目的もあります。システムは非常に高い基準点に設定され、徐々に作動するので、ドライバーはABSが機能しているのを意識することがあまりありません。

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